※この県での体験談はただいま募集中です。
集まり次第、掲載いたします。
目次
看護師で働く名もなき人たちの職場探しエッセイ
忙しすぎない病院への転職でプライベートも充実
憧れの看護師になった
身体が弱く、よく病院にお世話になりがちな私は、医師よりもいつも笑顔で優しく接してくれる看護師の方が好きで憧れの対象でした。
やがてその憧れは成就したのです。
私が就職したところは中堅の病院でした。
規模の割には病床が多く、少人数でなんとか業務を回しているというところでしたが、その病院に勤務する人達は患者さんに対しては優しく親切に接していました。
忙しすぎる現場
しかし、余りの忙しさのためなのか、身内のスタッフ同士のコミュニケーションはお世辞にも良好とは言えませんでした。
更に、交替制勤務による身体への負担が予想以上に大きく、体調管理が難しかったのです。
転職者の本音
その様な中、先輩や同僚の中から転職する為に辞める人たちが何人か出てきたのです。
彼女らの送迎会が開かれ、病院を去る看護師に退職理由を何気なく尋ねてみると一人は寿退社で、お祝いを述べました。
しかし、その他のメンバーはかなりのアルコールが回っていた事もある様で本音が漏れ聞こえてきます。
その内容は、忙し過ぎてプライベートをゆっくり過ごす時間も取れず、賃金に見合った報酬も無いというものでした。
災い転じて福となす
その様な事もあり、私はこのまま仕事を続けていってよいのかと自信を無くしかけていました。
そして辞めた人達の分をこなさなければならなくなり、とうとう私は心身を壊し、休職せざるを得なくなったのです。
今思うと、それが転職のきっかけになったのかもしれません。
ある時、気分転換に街中に出掛けると転職した先輩と会い、今の病院はどうなのかを聞いてみました。
すると先輩は、仕事柄、忙しい事は確かだけれども、夜勤が無いので体調は良いし、プライベートの時間も楽しめる様になり、更には年収も50万円分くらいアップしたというのです。
私が休職している事を明かすと、先輩から、今の仕事を続けたいのなら身体を壊さないで済む病院に転職を考えた方が良いのではという旨の事を言われたのです。
心身に負荷の少ない病院へ転職
私はその様な発想をした事がなかったのですが、帰宅してネットで看護師に特化した求人紹介サイトを見つけ登録を済ませると、早速、電話で連絡がありました。
オフィスを訪れると、専門のコンサルタントに面会して、現在休職中である事、現在の仕事は続けたいけれども、夜勤がなく家から通える範囲内の職場である事、そして人間関係が良い所という条件を出し、転職先候補を見積もって貰いました。
この様な人材紹介企業のエージェントは、病院の人事担当者等と通じている事が多く、人間関係等という所まで把握しているので驚きを隠せませんでした。
休職期間を終えて直ぐに退職する旨を病院に伝え、後日新しい職場に出掛け仕事を始めると、幼い頃に抱いていた気持ちが再び蘇ってきました。
勿論プライベートの時間も持てる職場に移る事が出来て、感謝感激という思いで一杯です。
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