※この県での体験談はただいま募集中です。
集まり次第、掲載いたします。
目次
看護師で働く名もなき人たちの職場探しエッセイ
田舎に帰った時の看護師の転職先を探したこと
関西で看護師となる
地元は農家がほとんどという九州の片田舎に生まれ育ちました。
将来はそのまま農家を継ぐということも両親からは期待もされていたようです。
しかしまだまだ両親が現役で頑張れる間は好きなことを思いっきりやってもいいという約束で、関西に出てきていました。
両親としても、自分の子供が生まれ育った土地とはいえ、田舎で世の中のことを一切知らずに農業を継いでいくのもどうかと思っていたようです。
その気持ちに感謝をして関西に出てきて看護学校に入り、そして総合病院で看護師として勤務するようになりました。
看護師の仕事の充実と田舎の事情
看護師の仕事は仲間にも恵まれ、とても充実したものでした。
特に総合病院でも希望していた内科に配属されたこともあり、それほどきつい仕事が割り当てられることがなかったということもあるのでしょう。
しかし年に数回、田舎に帰るようにしていたのですが、しだいに両親、特に父の体力の衰えを感じるようになってきました。
地元の病院でも慢性疾患を指摘されているようですが、それでも農業を毎日続けていたので、かなり体力的にはつらいように思えました。
またそれを支える母の様子にも疲れを感じました。
両親の高齢とともに田舎に帰る
このまま田舎のことを放っておくこともできない時期に差し掛かっていると痛感したので、田舎に帰ることを決意しました。
ただこれからの人生を農業で暮らしていくことになるのかという点に関しては不安がありました。
そのあたりを両親とたびたび電話で相談をすると、農地はまだ若い地元の人に引き継いでもらうことにするということでした。
素人の私がいまから農業をするよりもはるかにいい選択だったのでしょう。
そこで田舎でも看護師の仕事ができるようにすることを前提にして帰るようにすることになりました。
看護師の働き先が少ない地方都市
しかし田舎に帰るということは、看護師の働き先の選択肢が相当限定されることを覚悟しなければなりません。
都市部のように医療機関が多数あり、人手不足になっているという状況とはかなり異なっています。
そこでネットで求人をチェックすると、やはり自宅から近いところからでは、ごく限られた件数しか求人のないことがわかり、とても不安を感じました。
老人介護施設という選択
そこで看護師の転職支援サイトに登録をして、キャリアコンシェルジュというかたに仕事の相談をしました。
その方のアドバイスでは、自宅からの距離では大きな医療機関の求人はなく、小さなクリニックが点在しているばかりだということでした。
それゆえに老人介護施設に転職をすることを勧めてくれました。
老人介護施設は地方にも大型のものがあり、入居者の健康管理はとてもたいせつな仕事になってきます。
田舎で仕事をできる場所を、まだ関西にいる間に紹介してもらえたことはとてもありがたかったです。
派遣での働き方を選んだ看護師の話へ